ヤクい話 その2
Kurare17

 小林のナイシトールがバカ売れらしい。

 確かにこの薬のコンセプトは売れそうな要素が満点です。
 昨今のメタボブームに体になんか悪影響のなさそうな「漢方ベース」そして、手頃な値段と、客層は金を持ってる中年男性層。そしてなにより「内脂トール」という名前がなんか効きそうじゃないですか。
 あたかもすごい新薬のような印象を受けますが、市販薬ですからそんなことはなく、配合は漢方でいうところの「防風通聖散」という配合で、メタボというより、糖尿病などの一部の病気に気休め程度に使われていた漢方薬と配合はほぼ同じです。
 ただ、その中では値段面ではかなり安く、バカ売れしたのは分かる気がします。とはいえいくら安くても、効かなくては意味がないですよね。
 そもそも防風通聖散はムクミや滞留便の排泄促進などが目的の配合なので、内臓脂肪を減らすなんて働きはオマケみたいなもん・・・っていうか、そもそも飲んだだけで脂肪が出て行くという発想がそもそも間違っており、血中にエネルギーとして使える状態に出て行っても、運動などで消費しなくてば意味がないのが基本です。
 しかも脂肪燃焼を促進しているのは成分にある「マオウ」のみ。マオウは覚醒成分であるエフェドリンを主成分とする漢方なので、効果がゼロとは言えませんが、ぶっちゃけ、ルル麻黄湯を飲んでる方がエフェドリンの量は増えます(ただしダイエットに使うと危ないのでやめれ)。
 また胃腸が弱い人はひどい下痢をする可能性もあるのでご注意が必要です(下痢をすれば水分が減るので体重が減って見えるというのも見越しているのであればアレだが(笑))

そもそも現在のメタボ診断基準は

「腹回りが「男性85センチ以上、女性90センチ以上」の条件を満たした上で、血圧、血糖値、血中脂質の値のうち2項目が基準を上回ること。総コレステロールは220以上がアウト」

 というものになっているのですが、明らかに欧米より数値が下なのは体格差を理由にできそうなものの、男性が女性よりシビアというのは、なにか作為的なものを受けます。健康的なレベルのチョイ太りをメタボよばわりできれば儲かる桶屋があるではないですか(笑)。

 そもそも84センチはOKで86センチがアウトなのかというとそうでもないわけで、あくまで目安なわけなんですが、こういった数値に医者すらも知らないウチに振り回されてそうです。

 今まで検査でギリギリだった人がもれなく病気扱い可能になり、その結果処方規模が拡大。メタボ系の薬を販売する薬屋はウマーという構造です。

 そして、去年あたりからいきなりメタボリックという言葉がマスメディアを賑わし出して、現在の薬局売りの薬にもつながっている。

 うーん、偶然なんでしょうか?(笑)
(ライター:ドクタークラレ)
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