カオダニって何?

みなさんも一度は雑誌などでカオダニと呼ばれる生き物が顔に寄生していてニキビの原因になるなどという記事を読まれた方もいるかと思います。
一時期はスイーツ雑誌が「肌荒れの原因を見つけたり!!」みたいに、ワイワイヒステリックに騒いでいましたが、最近は静かになったものの、カオダニで検索すると、まだまだ残念な感じのサイトがもりもり出てきます。
言うまでもなく、それほど問題のある生き物ではありません。
このカオダニというのは俗称で、和名をニキビダニ、毛嚢虫、学名をDemodex folliculorum(デモデックス フリクロラム)と言われている人体の皮膚寄生虫であります。成人であれば誰もが顔や頭皮に持っているものです。サイズが0.1mmから0.4mmと小さいのですが、ヘアピンなど、角が無く堅いものなどで顔の皮脂を少量取り、顕微鏡で150倍程度に拡大して見ると卵ないし生体、脱皮の殻、などを見ることが出来ます。
これらのカオダニをさもエイリアンのように取り上げて、駆除のクリームなどを高額に販売していたりしますが、これらはまったくの無意味な商品です。
カオダニの寄生率は高い・・・というか地球上のほぼすべての人に感染しているといっても過言ではありません。(いないのは生まれたての子供くらい)
ただ、皮脂の分泌が盛んになると、そのエサが増えることからカオダニの数も増えることが報告されています。
異常に繁殖した際にはニキビが大量にできることがあり、その場合はクロタミトンやイオウ薬剤による治療が有効で、話題のムトウハップとかは大変に効果的です。薬剤としてはクロタミトンが効果的で、多くのかゆみ止めなどに入っている殺菌成分ですがカオダニに対して高い駆虫効果があり、クロタミトンを含有したニキビ薬などを使えば問題はありません。
副腎皮質ホルモン(外用薬のステロイド)の使用はかえって症状を悪化させることがあるので、そういった成分を含んだ薬でニキビを治療することはやめましょう。
とはいえ、通常は顔を清潔に保っていれば気にすることは何もありません。
人体の皮膚に寄生するダニは他に、疥癬を引き起こすヒゼンダニなどがあり、こちらは根本的な治療を行わないと慢性的な皮膚疾患を起こす悪性の寄生虫です。
このヒゼンダニの話とニキビダニの話がごっちゃになっている信憑性の低い記事も多く見られるので、惑わされないようにしましょう。
ちなみにヒゼンダニにもムトウハップが強力に効きます。
これからの季節、公衆浴場やプール、ジムなどで水虫に次いで、感染する機会が増えてくるので、イオウ系入浴剤で適度に感染防止をしておくのもいいかもしれません。
(ライター:ドクタークラレ)
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